Port Extension再訪(3)

Port Extension再訪(2) より続く。

vna/J Port Extensionの設定ダイアログ
vna/J Port Extensionの設定ダイアログ

Port Extension機能を用いて測定結果を補正します。引き続き、ケーブルの先端に接続した100Ωの抵抗を測定します。vna/Jにケーブルの物理的長さと波長短縮率を設定します。ケーブルの物理的長さは、vna/Jではメニュー「ツール」の「ケーブル長測定」で測定できます。波長短縮率はケーブルのメーカーのホームページなどで確認できます。なお、同じ規格のケーブル(e.g. 5D-2V)でもメーカーによって公称の波長短縮率がちがっている場合もあります。

Port Extensionを行った上での測定
Port Extensionを行った上での測定

Port Extension機能を用いて再度測定した結果が2枚目の画像です。測定結果は”2”付近にプロットされています。VNAに直接抵抗を接続して測定した時より、結果がゆらいでいますが、これはケーブル損失によって見かけのSWRがよくなっているためです。vna/JのPort Extension機能ではケーブル損失の補正までは考慮されていません。ためにこのような結果になりますが、ケーブル込みの測定でも、被測定物の概略インピーダンスを把握することができます。

 

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