miniVNA用ヘッドレスアプリケーション

miniVNAについて最近、複数の企業ユーザの方からコマンドラインでのインタフェースについて尋ねられました。繰り返しの自動測定などを行いたいとのご希望ですが、このようなニーズは以前からあるようで、vna/Jの開発者であるDietmar Krauseは2014年に、彼曰く「ヘッドレスアプリケーション」を開発し、リリースしています。「ヘッド」とはGUI画面のことと思っていただければOKです。

バッチファイルの中で測定開始・終了周波数、測定ステップ数などをパラメータと指定してvna/Jに渡し、結果をCSVやExcelフォーマット等で返す仕組みです。英文マニュアルは昨年7月にリリースされ、私も同時期に翻訳に着手したのですが、なかなか時間が取れず、また自分でも実際に試したことがない機能でしたので、進まないままでした。

今回のお問合せで奮起し、連休中にこのヘッドレスアプリケーションを試し、動作することを確認しました。翻訳作業も進めますが、以下にこのヘッドレスアプリケーションの使用方法のエッセンスを箇条書きに記載いたします。なお、ヘッドレスアプリケーションは3月にバージョンアップされ、GUI側のアプリケーションとは疎結合になったようです。
法人ユーザの皆さまの業務に役立てば幸いです。ご不明点はお問合せください。

1.ヘッドレスアプリケーションは、測定そのものはvna/Jの機能を利用しているので、まず、GUIのvna/Jの機能が動作するようにします。

2.Dietmar Krauseのvna/Jのサイトよりヘッドレスアプリケーション一式をダウンロードします。
“Headless Application”の”here”をクリックするとダウンロード用のディレクトリが表示されます。
ここにあるファイルを マウスオン→右ボタンクリック→名前を付けてリンク先を保存 でお手元のPCにダウンロードします。
ダウンロードする場所はどこでもいいようですが、旧版のマニュアルでは、vna/Jを格納している親フォルダの下が指定されています。つまりvna/Jと並列に置くイメージ。

3.アプリケーション一式の中に”start_hl_echo”というWindowsコマンドスクリプトファイルがあります。これはリファレンスとして保存することとし、これをコピーしてご自分用のスクリプトファイルを作ります。名前は任意。

4.スクリプトファイルに含まれるJava文のパラメーターをエディタなどで編集します。

5.編集すべきパラメーターは以下のとおりです。”start_hl_echo”をご覧になり、具体的イメージをつかんでください。
“start_hl_echo”を見るとおわかりになると思いますが、これらパラメーター名の前に”D”をつけるのをお忘れなく。

fstart:測定開始周波数[Hz]
fstop:測定終了周波数[Hz]
fsteps:測定ステップ数
calfile:用いるキャリブレーションファイルを絶対パスで指定。デフォルトだと”c:\Users\[ユーザ名]\vnaJ3.1\calibration”の中にあります。下にあるscanmodeと整合している必要があります。
driverId:ネットワークアナライザの種類。miniVNA PROは”2″、miniVNA Tinyは”20″、MetroVNAは”30″
driverPort:使用するCOMポートを指定。vna/JのGUIのセットアップダイアログで確認できます。
scanmode:測定に応じ”REFL”(反射特性を測定する場合)、または”TRAN”(伝達特性を測定する場合)のいずれかを指定。
exports:出力ファイルフォーマット。”snp”(sパラメーターファイル)、”xls”、”xml”、”csv”、”zplots”のいずれかを指定します。
exportDirectory:出力先ディレクトリ。GUIと合わせ、”c:\Users\[ユーザ名]\vnaJ3.1\export”にするのがよいでしょう。
exportFilename:出力ファイル名。

7.それ以外は”start_hl_echo”にあるデフォルトのままでもOKです。編集したら、上書き保存してスクリプトファイルを起動します。

8.最初はうまくいかないかもしれません。その場合は処理があっという間におわってしまい、何がおきたかがわかりません。うまくいくまではスクリプトの標準出力をファイルに保存するようリダイレクトすることをお勧めします。スクリプトファイル中のJava文の最後にリダイレクトの設定を追加してみてください。

例 “> [保存したいパス]\[保存するファイル名]”

9.うまくいけば、測定の進行度が表示されて処理が終了します。出力先ディレクトリの中を確認してください。ファイルがあるはずです。
なお、ヘッドレスアプリケーションではPDF出力はサポートしていないようです。

10.スクリプトファイルは反射特性測定用と伝達特性測定用の2つを用意しておくと便利かと思います。

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