GNU Radio

本年もよろしくお願い申し上げます。

昨秋に新しいPCを購入し、トコロテン式に古いPCが不要となってしまいました。10年ほど前のCore2 Duo機です。最近はPCの廃棄にもお金がかかります。せっかくなので、以前から考えていたこともあり、Linux機として再生させることにしました。内蔵されていたHDDは後のことを考えて保存しておくこととし、新規にバルクのHDDを購入。結局、Linux化にかかる費用は6000円ほどです。インストールしたのはUbuntu 16.04LTS。Linuxのお勉強もありますが、「以前から考えていた」ことの最終目的はGNU Radioです。GNU RadioとはSDRに関するオープンな開発プラットフォームです。

日本語で書かれたGNU Radioに関する資料はまだまだ少なく、トライしているのは、大学などの研究室やごく一部の先進的なアマチュアぐらいのようです(企業の取り組みは不明)。

GNU Radioの最大の特徴はGRC(GNU Radio Companion)と呼ばれるGUI環境です。ここでは、SDRに関する各種機能がブロックとして用意されており、これらのブロックを接続して一連の流れを作り上げることにより送受信機として完成させることができます。送受信機のブロックダイアグラムをGUI上で作成し、実行ボタンを押すと動作する。そんな仕組みです。

GNU Radio Companion でのフロー図
GNU Radio Companion でのフロー図

GNU Radioのインストール自体は難しくありません。実は2年ほど前にWindows環境へのインストールを試みたことがあるのですが、もともとLinuxベースのものをWindows環境へインストールする手順があまりにも複雑で挫折。そのころから、いつかはLinux環境をと思っていました。もっとも、最近はWindows環境へのインストールについても簡単にできるそうです。ただし、これは仮想環境をうまく活用しているのか、移植されたのかは、私は存じません。Linuxネイティブな環境で動作させるのが一番だと思います。

RFフロントエンドとAD変換(それに加えてローレベルなデジタル処理?)には、もちろんハードが必要です。GNU Radioが対応するハードはUSRP、HackRF、BradeRFなどのSDR評価・開発モジュールだけでなく、SDRレシーバーについても、ハードごとに対応したソフトウェアを追加することにより、対応できます。

GNU Radio コマンドレベルでRTL-SDRを動作させる
GNU Radio コマンドレベルでRTL-SDRを動作させる

RTL-SDRに関するプログラムをインストールしました。インストールがうまくいっていないのか、まだGRCにRTL-SDR関係のブロックが表示されないのですが、CUI環境におけるコマンドレベルではRTL-SDRでFM放送受信を行うことができました。ちなみにGNU Radioにおける”Hello World”はFMラジオを作ることだそうです。

今後、試したことの結果を随時アップする予定です。

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