RF Explorer 近傍界プローブ

RF Explorer 近傍界プローブ

RF Explorerの近傍界プローブの取り扱いを始めました。3本の磁界プローブ、1本の電界プローブ、そして機器に接続するためのセミリジッドケーブルから構成されています。「隗より始めよ」 ということで自身で使っています。もともとは電子回路基板の障害箇所の探索などが目的のようですが、 こういうアマチュア的な使い方もあるというご紹介です。

MetroVNAのRFメーター機能(電界強度計)と合わせ、当店で販売するアマチュア無線用マルチバンドトラップダイポールであるKelemenダイポールのトラップの動作確認です。 トラップの両側、つまり給電点側または外側に磁界プローブをあてて流れる電流の相対的強さを把握します。トラップはLC並列共振回路であり、共振周波数で電流が流れるのを阻止し、アンテナワイヤを電気的に切り離します。トラップが動作していれば、共振周波数にてトラップから外側を流れる電流は漏れ程度のはずです。 実験に使用したのは、10M/18M/24M帯用の3バンドダイポールです。各エレメントに 24M、18Mで共振するトラップが計2個使用されています。

ノイズレベルの確認

屋内での実験ですが、撮影にフラッシュを使用すると、MetroVNAの表示画面にフラッシュ光が入るため、フラッシュなしでの撮影となっています。見づらいですがご容赦ください。 最初の写真は ノイズレベルの確認のため、実際には送信していません。 屋内のため、各種インバータノイズ等があるようで約-61dBm程度です。

次は24MHz帯で送信します。下記左側1枚目は24M帯トラップの内側(給電部側)、2枚目は外側(アンテナ端側)での測定です。外側ではノイズレベルに近く、電流がほとんど流れていない、つまりアンテナに注入された送信電力がトラップによって阻止されているということがわかります。

最後に18M帯で送信します。3・4枚目は引き続き24M帯トラップの内側・外側です。24M帯トラップは18M帯に影響を与えておらず、外側のエレメントにも18M帯の電流が流れていることが確認できます。

受信機のアンテナ端子に短いワイヤをつないで測定しても、それはアンテナとして動作するので、ここまでははっきりとした差はつかめないのではないかと思います。トラップアンテナを自作する場合、トラップの共振周波数は何らかの手段で測定することになると思いますが、完成品の動作確認の一手段として上述のような方法があると思います。

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