MetroVNA(2)

今回の台風で被災された方々にお見舞い申し上げます。店主は荒川左岸から1.5Kmぐらいのところに住んでいますが、雨風が収まった13日の明け方近くになって避難指示が出ました。住んでからおそらく初めてだったのではないかと思います。各地の実情がいろいろ報道されていますが、ここでも荒川本流ではなく、流れ込む小河川が氾濫あるいは越水したようです。マンションの3階に住んでいるのでハザードマップと照らし合わせ、ここまで水が来ることはないとわかっていたので避難しませんでした。実際、周辺での浸水はありませんでしたが、そういう甘い考えが被害をもたらすのかもしれません。反省しています。

さてMetroVNAです。機能紹介の1弾としてアンテナの測定関係の機能をご紹介します。下の写真群と照らし合わせてご確認ください。なお、アンテナ測定はMetroVNAの”DUT”端子にアンテナを接続して行います。

■Easy
SWR測定の基本的なメニュー。設定した周波数でのSWRを表示します。
■Meter
おそらく、MetroVNAで最も使用する画面でないかと思います。基本的にはEasyと同じくSWR測定ですが、表示される情報量が多くなっています。注意しなければならない点はMetroVNAではリアクタンス分は絶対値表示のみとなっており、正負(誘導性、容量性)の区分はできません。面白いのは、MetroVNA DeluxではDUT端子での反射の測定でありながらDET端子側の入力レベルを同時に表示できることです。フィルタを接続すれば特定周波数におけるフィルタの入力SWRと通過損失を同時に測定・表示できるという、ちょっと変わった視点で画面設計されています。
■Auto SWR Meter
これも最も使用する画面かと思います。指定周波数を含むバンドのSWRをグラフにして表示。SWR最良点も表示してくれます。
■Graphic
指定した周波数範囲でのSWRとリターンロス(RL、単位はdB)をグラフとして表示します。下の画像では、黄線がSWR、赤線がリターンロスです。
■SWR Band Meter
6つ、あるいは4つのバンドのおのおの指定した周波数でのSWRを同時表示します。移動運用される方で架設したマルチバンドアンテナの動作確認に便利かと思います。
■SWR Meter
画像のとおりです。SWRだけを表示する画面とインピーダンスの絶対値を並べて表示する画面の2種類があります。

上記各メニューは機能が重複しているものもあるのですが、MetroVNAの機能をみて感じることは”VNA”とは謳っていますが、S11(SWR)やS21(通過損失)の測定器と肩肘張らず、アンテナの調整・動作確認ツールとしての側面が強いことです。それがアカデミックでないと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、アマチュア向けを考えたメニュー構成とも言えます。

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